性差を活かすこと

mixiに書くつもりで書いていたらどう見てもはてな向けだと思ったので、
初エントリながらこちらにまるっと投下してみる。


痴漢の被害の話を女性が男性にすると、男性がイラっとしやすい理由

男女の思考が違うという哀しい現実に気が付くために


最近はてな界隈でやたらと痴漢に関する話題がホット。

女が「なんで私たちの言い分も聞かないで自己責任とか言うの!もっと女子の気持ちわかってよね!」っていうエントリをして、
男が「はいはい女はそうやって感情を叫べばなんでも受け入れられていいよね」っていうエントリをして、

お互いに燃え上がっている。見事なまでに燃え上がっている。
傍から見ればある種の蜜月、まさに冷静と情熱のあいだなんだが、
まー、あれ。身分を問わず、男女の性差という問題は老若男女が永遠に論題にし続けるものなのだろうなあ。
ぶっちゃけ眠くて死にそうなんだけど、なんとなく興味を惹いたので適当に考察を垂れ流してみる。

元エントリーはイラッと感じる理由として以下の2点を挙げているんだけど、これ、結構主観が入っているなと。

・痴漢被害の話は既に被害にあった後の話なので、対策が打てない。
・痴漢被害の話は「男はみんなこうだ」という内容を暗に含む。男が相談されて気持ち良くない。

上記2点によって、一方的なサンドバッグにされてしまう。


「男はみんなこうだ」というニュアンスを含めるかどうかは、その話をする女性によるので、一般論としては通用しなさそう。


とりあえず、大変なことがあってその愚痴を話す/受ける時に「大変だったね」という共感が第一に立つべきというのは男女云々以前に当たり前のことであって、対策は当然のように二の次になるだろう。


この点においては女性の意見の方が正しいし、一般的な女性の優れた社会形成能力を考えても、男性は見習うべき行為といえるだろう。
しかし、ここで問題なのは、対策が「二番目に必要なこと」である、ということ。
共感だけで満足して終わったら、また次に同じような被害にあって、また同じような愚痴を垂れ流すことになるわけで、そんなのイヤだろ、常識的に考えて。
ならば、それを無くすためには何が必要かな?と考えるのが対策。


相談されたなら、男の方もその女が二度とそういう目に遭わないようにと一生懸命考えるものだ。
そうすることで、現実で一歩前進することができていくわけだから。
なので、女性は共感を得られて満足したら、男性から提示される「対策」にも耳を傾けてあげてほしいと思う。
それは確実に自分にとってなんらかの得になるものだからだ。
女性の社会形成能力は高いが、男性の問題解決能力もまた高い。


男が必死に考えた対策を女に聞いてもらえなかったり、邪険に扱われたりした時の切なさは、
多分セックスの後に男が女に背を向けてさっさと寝た時に、女が感じる切なさに似ている。と思う。


男女論は個人的に最も嫌うものの一つだが、
どうやら男女の思考というのはなんとなく違うように思えるものであるらしい
であるならば、「どうせ考え方が違うんだからどうでもいい」ではなくて、
適材適所という観点から互いの"性差"を利用できる関係を目指したいものだ。